かなり長い間ブログを書いてない。
何時しか学生でない延長戦がはじまり、
その延長戦も終わろうとしている。
ブログを書かなかったのは単なる怠惰なだけだ。
だが、もはや中国に驚かなくなってきたという
ことも理由の一つである。
日本では殺虫剤餃子が話題のようだが、
「ふうん、殺虫剤ですか」というのが私の反応。
先日、スーパーのレジで精算してたら、中国人のおっさんが
逆方向から進入し、私の前にならんでしまった。
が、「まあ、いっか。並んでるし。」程度ですましてしまう。
こんなんで、果たして日本でやっていけるのか?
不安なようで、でも、実際はさほど不安でもない。
こうした自分がやはり不安である。
中国の物語に次のようなものがある。
禹が裸国に行ったとき、服を脱いで裸になった。
周りの習慣に合わせたのである。
古代の帝王である禹は、恐らく南にいったときに、裸で暮らす人々に出会ったのであろう。裸でくらすことは、文明国たる当時の中国人からみて、蛮族の習慣に感じられたのだろうが、「郷に入りては、郷に従え」で、その習慣に合わせた禹を讃える内容である。
最近、いや中国に来てから私は裸人をよく目にする。確かに夏は暑いが、Tシャツ一枚と裸でどれほどの差があるだろうか。外はもとより、飲食店でも、裸人は多い。(もちろん、男性だが……)ここは裸国か?と見紛うばかりである。
私はまだ禹のように裸となってこの習俗に同調することができていない。聖人と称される禹は確かに偉大だ。
56の民族を有するという中国。57番目に新しく「裸族」を加えてはどうか。
写真はもう一つの恐怖のリフト。私は勝手に魔女っ子リフトと呼んでいる。棒を足の間に挟んで上に登るタイプだ。ロープのやつほどではないが、これも結構力とバランスが必要。スキーはまだこれでもいいが、スノボーはかなり大変なのだ。今回は普通のリフトがあったため、このタイプのリフトも免除。南山スキー場、万歳!
南山スキー場に行ってきた。前回、あれほど懲りたのにまた行く気になったのは、南山スキー場は比較的ましだという情報と、もしダメでもあの恐怖のリフトを写真に収めることができるという考えがあったためである。
結論からいうと、南山スキー場は意外と楽しむことができた。ちゃんとしたリフト、そしてまあまあの傾斜のコースがあったからだ。
しかしながら、ここにもやはり存在した。あの恐怖のリフトだ!!(写真参照)
ロープの間に等間隔で黒いバーみたいなのが付いている。これにしがみつき上を目指すのだ。簡単そうに見えるが、結構力が必要で、下手をするとバランスをくずして転倒する。みんな必至に食らいついており、上からみると修行のようだ。そして、頂上に到着するとかなりの達成感と疲労感とで、もはや下るのが惜しくなる。
南山スキー場の名誉のために言っておくが、これは一部で、普通のリフトもちゃんと存在した。
最近、少し中国のヒヤリングが向上した気がする。周囲のおしゃべりが少し聞き取れるときがあるのである。無論、これは好ましいことではあろう。しかし、実際は良いことばかりではない。
景山公園で野外書道を見た後、北門付近を通過したときのことである。私は友人とおしゃべりをしており、いささか話に熱中していた。北門を出ると、胡同観光を勧誘する人が私たちに近づき、色々と話しかけてくる。こちらは無視しておしゃべりするが、あまりにもうるさく、言わんとしたことを忘れる。少々腹がたち、日本語で
「う・る・さ・い!!」と一言。
これに対し、彼が私に言った言葉は、なんと
「不礼貌!」(無礼だ!)
どっちが「不礼貌」だ、と私のはらわたは煮えくりかえる。これまで私は数え切れないくらいの不礼貌な人に出くわしてきた。その度に心の中でこの言葉を唱えてきたが、まさか私がこの言葉を浴びせかけられることになろうとは!?
帰国した友人が言っていた。「聞いて分かるというのも、決していいことばかりじゃないですよ。」図らずもこの言葉を噛みしめる結果となった。